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Web歌会 あさぎいろ
全歌
四季
夏
風は似て ヴィオラの響く 百合ヶ丘 花の下とふ 人知れぬひと
暮れ果てて さりとてやまぬ ひぐらしの 虚しき空は 星の夕暮れ
音もなく 手に散る花は 小さくて などか心は 騒ぐなりけり
ひとり待つ 花火の音は 空しくて 夏に知られぬ よその夕暮れ
あるとみて やがて消えぬる 夏の花 見上げし空に 月ぞ残れる
八月の 群立つ雲の その下の 梢の緑 色まさりゆく
隅田川 空もとどろに 打つ音に 水面の花さへ うつろいにけり
夏の果てを 海のあなたに 見ゆるかな 空に知られぬ 峰の白雪
ほおずきの 頬に出でたる わが恋は しのびにあへず 赤らみにけり
さびしさになにをたよりとうつせみのわがみに風のとほりてすぎぬ
色こぼれせきあぐばかりに匂ひたつ 艶やかなりしきささげの花
霧わたる紫つくすさみだれは よひらのいろをうつしけるかな
つゆのまにいろうつりゆく紫陽花のひめぬおもひをたれぞしるらむ
ひのさせばゑまひてかへす手鞠花ふるさとはいまあま衣のころ
夜半の虹を晝ににほはすあぢさゐのかをり濃かればくるほしからめ
夏草のにほひたちたる昼つかた かりねの夢にむねこがれたり
紫陽花に まさらざりけり 悲しきは 身を知る雨の やみて散るぬる
望月のかげのうつればめにしみぬ雲やつくよをかくしたまはな
そほふればうつしとどめむさみだれの花橘もにほはぬ袖に
さよ衣かへすがへすもいまだ見ぬあふちにほへるかたしきの夢
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